万年筆画サロン「加筆で装う画力いらずの植物画」〜豊かな道具と空間で作画を愉しもう〜@青山・書斎館

2019年8月17日に開催されました「加筆で装う画力いらずの植物画」〜豊かな道具と空間で作画を愉しもう〜@青山・書斎館 のワークショップ・万年筆画サロンのイベントレポートです。

出版記念イベント第3弾は、万年筆画サロン。

早々に満席&キャンセル待ちとなった本イベント。
メインの万年筆に「レオナルド」を使用し、絵の下地に使う「だし」インク、
ディテールを彩る線画用インク、ガラスペンなど、沢山の道具をご用意いたしました。

最終課題は、サトウの描いた原画に筆を入れ「合作」としてその絵を完成させること…!
おそらく皆さま、さぞ「そのまま持ち帰りたい」と思われたことでしょう。
お察しします。私は思いました。

第一課題:「だしインク」

「色寄せ」技法を使いノーマルジーンズと使用感のあるヴィンテージジーンズを着色し、
「だしインク」による発色の違いを体験していただきました。

第二課題:「色流し」で便箋を作る

ガラス棒を使いインクを落として、じわ〜っと色を流してティッシュでポン。
色がどう流れるのか、抜いた色がどうなるのか、その瞬間のドキドキ感とワクワク感。
この世で1枚しかない簡単でおしゃれな便箋のできあがり。
こんな便箋でお手紙をもらえたら、きっと嬉しいですよね。

最終課題:一筆加えて絵を完成させる

サトウが描いた原画は、赤、黄、緑、青の浴衣をまとった女性の人物画。
その浴衣に参加者の皆さまが模様を入れていくというもの。

色んな模様を考え何度もラフを描き悩んでいる参加者の皆さま。
前回のサロンと同様、サトウと相談しつつ対話を楽しみつつ筆を入れていました。

なかには浴衣の模様だけでなく、背景や髪飾りにも絵を加えていく応用っぷりを発揮される方もいらっしゃいました。サトウも驚きを隠せない一幕です。

同じ課題にも関わらず、一部と二部では皆さまの作風がまるで違っていることも興味深い傾向でした。撮影しながら思わず「かわいい……」と声が漏れてしまうほど、皆さまの絵を並べたときの迫力はまさに圧巻でした。

ワークショップではなくサロンと銘打ち、皆さまに考えていただくことをプラスしたプログラムも今回で2回目となります。通常のワークショップイベントとは一味違うボリューム感と充実感。今回撮影させていただいた写真を編集しつつ、イベント終了後の皆さまの笑顔を見ていると、サロンならではの楽しさを提供できたのかなと胸をなでおろしております。

本サロンを快く引き受けてくださった万年筆の聖地、書斎館さま。
出版記念イベント全面の企画協力にご尽力くださっている、
神戸派計画・多田プロデューサー。

心より御礼申し上げます。

そして、お暑い中ご参加くださいました皆さま、本当にありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m


文・写真 花田香菜

サトウヒロシの万年筆ラクガキ帳

万年筆画家サトウヒロシの「万年筆ラクガキ」にテーマをしぼったサイトです。 作画工程やラクガキ企画、ワークショップのご案内など本テーマに関わる色んな記事を提供します。

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