「弁柄色」も発売されましたので、万年筆ラクガキ帳を始めました

こんにちは!サトウヒロシです。

この度、TAG STATIONARYとのコラボレーションでサトウヒロシのオリジナルインクが発売されました。「弁柄色(べんがらいろ)」という名前でございます。

こうして、僕の万年筆ラクガキがイベントになったり、商品になったり、記事になったり、してくると、FacebookTwitterだけだとまとまった情報提供がむずかしくなってくるんですよね。他にも、他の作家さんと組んで色んな企画もやりたくなってきたりするし…。

そこで生まれたのがこのブログ「万年筆ラクガキ帳」です。

このブログでは、僕の万年筆絡みの情報をできるかぎり「まとめて」載せられるようにしました。サトウヒロシの通常のお仕事サイトは別にあるので、万年筆以外のご相談なんかはそちらにお願いします。


さて、初回記事は発売されて早々に在庫僅少のインクのお話です。


こちらが新色「弁柄色」です。ネーミング、パッケージデザインも僕が担当させていただきました。僕はTAGさんの「京の音」シリーズのラベルがすごーく好きでして、あのへんのデザインはスタッフの森内さんがだいた全部作ってるらしいのですが、なんとも言えない和柄感と生々しいインクのアナログな感じ、ゾクゾクしちゃうんですよ。とはいえ、シリーズ商品ではないので、あくまで雰囲気を近くさせつつデザインしました。

将来的にまた続編のインクを作ってもらえることを期待して、カラーパレットみたいな感じに。で、水筆でぼかした時のグラデーションもイメージできるようなラベルにしたと。

こちらが公式サイトの紹介ページですね。

残念ながら、今はまだ通販に対応してなくて在庫文は文具店TAG本店にのみわずかに残って居るとのことです(2017年11月15日現在)

では、この弁柄色、どんな色なのかといいますとね。

こちらが開発中にTAGの森内さんから届いた試作品を検証してるときのメモ。僕がよく使っているブラウン系インクと色比較をしてました。「弁柄2」っていうのが採用したインクになります。

文字や線で描いた時には焦げ茶になって、水筆でぼかすと赤みが強く出るようなインクを目指していただきました。で、これができるとどんな絵が描けるか、というとね、こんな感じです。

この2点のラクガキ、人物の部分は「弁柄色」のみで描いてるんですよ。

主線が描けて、広げれば肌や髪の毛を含めた調子も入れられる。1色でそれなりの形になるインク。これは、深い色から浅い色まで、広く濃淡の幅をもった色だから出来ることなんですね。いかがでしょう?お絵描きが楽しくなりそうなインクじゃないですか?

TAGさんのインクは「草木染研究所」という元々染物をやっていた職人さんがインクを作ってらっしゃるのですけど、調合に対する思想が他のインクメーカーさんと比べてユニークなのだそうです。実際に使ってみるとわかりますが、インクの「粘度」が程よくモッタリとしてて、普通に線を描いても濃淡がつきやすく、とにかく水でよく伸びます。

というわけでですね、初登校の記事は「弁柄色」でした!

それではまたみなさま、次回お会いしましょー!


サトウヒロシの万年筆ラクガキ帳

万年筆画家サトウヒロシの「万年筆ラクガキ」にテーマをしぼったサイトです。 作画工程やラクガキ企画、ワークショップのご案内など本テーマに関わる色んな記事を提供します。

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